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その人となりを見る・ラグナ、1室支配星、アートマカラカ

まずチャートを見た時に、その人となりを大まかに見極めることは基本だと思います。しかし必ずしも「この人はこういう人」と1つの人物像に括りきれないところがあると感じています。
人には本音と建て前があり、そのすべてが自分ということになりますが、それは1つの性質に収まりきらない人が大多数です。
要するに、人は多面的であるわけです。

アセンダントというのは、生まれた時に東にあった星座を指します。
私が鑑定してきた中で思うのは、アセンダントはあくまでも表向きの姿。その人の日常生活で一番多く人に見せる姿を現しているのではないかということ。そして、アセンダント星座の役割を全うしている時が一番、現実の生活で得意分野を発揮できるのではないかと感じています。

次に1室支配星の在住星座。これも見事にその人の本音が示されていると思います。ただし表向きではなく、その人のもっと本音にあたる部分になります。どの星座で何ハウスなのか。本音のありか、活かし方、活かせる場所と言えます。
これは本音の部分なので、現実の生活で発揮するかしないかはまた別です。アセンダント星座とこの星座の性質が真逆の場合、葛藤を抱えることもあると思いますし、似た性質の星座であれば、本音と建前の差があまりないように思います。



現実生活の役割や本音とはまた違う視点としてあるのが、アートマカラカです。これはその人に搭載されている武器のようなもので、自覚の有無関係なしに与えられている持ち味です。
それを良い方向に活かせると周囲との調和も取れ、信頼が得られるように思います。

アートマカラカはジェイミニ占星術で用いられる、自分自身、魂を示すカラカ(表示体)です。アートマカラカがどの惑星なのか、またどの星座にあるのか。これはその人を物語る上でとても大きなポイントとなります。
本人が自覚していようといまいと、その人はアートマカラカの惑星の資質を必ず持ち合わせている、これはいわば活かされるべき資質そのものなのだと思います。
どの部分においてもその人に搭載されているものなので、なくなるものではありません。

長い人生の中で、アートマカラカの資質を活かしきった時、またその役回りを理解した時、本当に人は力を発揮でき、幸せを実感するのではないでしょうか。
アートマカラカがヴァルゴッタマだった場合、それは確固たるものであり、その人の最大の特徴となっているはずです。


職業を選択する上では、1室支配星に関わる職業であれば天職に近いものになるでしょうし、アセンダントに関わるものであれば適職にもなるでしょう。そして、アートマカラカに関わる役どころが自然に与えられると思います。


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