見出し画像

心をどう使っているか 8室の月

日々の生活の中で「心」というのは、いわば自分の代名詞的存在のようなものとして扱っていると思う。
心というのは、人に見せている表面的な言動より本当はどうなのか。
それは自分しかわからない。

現実的な生活がどうかは当たり前に大事だけれど、実際のところ、何かに葛藤が生まれる時、本当はどう思っているか、どう考えているか。それを人は大事にしている(したい)のではないだろうか。

8室は、困難さや障害、精神的苦悩、隠匿や陰謀、遺産、オカルトへの興味等を表す。

8室に関する困難は、その人の人生で必ず顕現する宿命的カルマを示している。受け入れがたくも受け入れる必要があるということ。
別の言い方をすれば「受け入れて諦める」ものが示されているハウスということだ。

宿命的カルマを示すハウスであるため、在住惑星を見ることで何を通してカルマを解消(顕現)していくかがわかる。

諦めなさい と人に言われるととても抵抗感が湧くと思う。
8室を深く読むと、要するに諦めたくないもの(在住惑星や支配星)が示されていることになる。
しかし、星の配置には抗えず、チャレンジし続け、それでもうまくいかず自然と手放すことができた時。それがここでいう「諦めた時=受け入れられた時」を指す。
それができない時に、困難や苦しみになってくる。

8室に月があると、心の使い方が間違っていると読むことがある。

月は心を表すものとして、インド占星術ではとても重要なもの。
本当の自分を大事に扱っているかが月の状態でわかる。

8室の月は8室の象意から、本当の自分を隠している は容易に読める。
社会生活の中で、自分を隠すことは本心をなかなか明かせない、表現しないことになるが、それは人を信じられない、心のどこか根底で不信感を抱いていることになる。

月という本当の自分に関する宿命的カルマだけに、本人からしたらとても乗り越えがたく、マイナスに出ることが多いと思う。
強烈な警戒心もあるだろうし、内にこもることも大いに考えられる。

しかし、それらは悪いわけではない。
ネガティブさをクリアーした時には、その資質を活かす、心を扱うことには長けていることも考えられる。強靭な心を持てることに繋がっていく。
それはきっと、本当の自分で生きられるという最強のストレスフリーを手にしていることを指すのではないだろうか。

8室は本当の意味で強くなるために必要なハウス。
そこに心を表す月があることは、心を強くすることをテーマにした人生になることは間違いなさそうだ。

また、誰にでも共通することとして、8室に月がトランジットする時は死を招くことがある。

8室がどの星座なのかとその強弱。
コンジャンクションしている惑星やその状態。
月に限らず、それらは本当はその人がどのような人なのか、とてもよく現れる。
表面的にはわからないけれど、本当はその人が何を求めていて受け入れがたく葛藤しているのか。
とても深いハウスである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?