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SV環境に「キョダイイチゲキ」で挑むために                いちげきウーラオスデッキ(D〜Fレギュ環境総まとめ)

 どうもしゃるです。シティリーグやCLなど大型大会も開催され、新しいレギュレーションの開始も告げられましたね。始めた頃の剣盾シリーズであるDマークがスタンダードレギュ落ちは寂しいですが、SVシリーズも楽しみな今日この頃です。

 Fレギュもカードが出揃ったということで、次に行く前の総仕上げに、例によって今の「いちげきウーラオス」デッキの様々なお話を、自分が読み返せることも含めてまた書き残しておきたいと思います。
(サムネイルも悩むが毎回タイトルを考えるのが一番難しい…)

「いちげきウーラオス」デッキ紹介

完成形です

 最終的なリストはこうなりました。基本は以前までと変わらず、きれいにまとまっていると思います。Dレギュ落ちの影響はかなり受けるので、代替カードが出るのか、しっくりくる山を作れるかどうかは楽しみでもあり不安でもあります。(今の時点だとネストボール ペパー ジニアが代替候補ですね)

採用カード 

ポケモン 18枚

 いちげきウーラオスV  VMAX    3-2

  

これからもよろしく!

 言わずもがなデッキの主役であり、共に戦い続けてくれている相棒です。
 今までもこれからも「キョダイイチゲキ」で全てを「いちげき」で倒していくための枚数だと思っています。
 Vのワザ「インパクトブロー」もしっかり220打点を平均で出していけるので、非V対面でも、返しに倒れない想定では無理なく当てていける性能です。改めてですがキョイチの「かかっている効果を計算しない」は、抵抗力は計算するので、環境で見かけるミュウ、ルギアに対しては最終ダメージから−30されてしまうことは忘れずに。(ダメージ軽減、まてんろう、ダメージを受けない等は無視して貫通できます。)
 270の素点にいちげきエネルギーの効果+20を乗せていくので、エネ付きの最大値は350です。そのため、おおきなお守り付きHP330VMAXポケモンは何らかの補助がないといけないのが難点ですが、Gレギュ開始時点では倒せない相手はいなくなるはずなので、立ち位置としては悪くないはずです。(かなり主観を含みます)

 デルビル  ヘルガー  4-4

 

草弱点以外全て活かして戦います。

 こちらもデッキの中核をなし、絶対に削ってはいけない枠です。いかにヘルガーが2体以上を早く立てられるかどうか、ここに「いちげきウーラオス」デッキの全てが詰まっているとも過言ではありません。
 デルビルのHPが70であれば…と思うことがロスト対面を含めてありますが、それはヨクバリ過ぎというものです。デルビル、ヘルガーともに弱点という弱点もなく、エネルギー加速はもちろん、HP130という標準より高めのHPで、不意のアタッカーをこなせるところまで余すところなく活用することができます。闘のウーラオスと悪のヘルガーでの相性補完もバッチリです。


 モルペコ(いちげき)   1
    ケンタロス(いちげき)  1

 

Gレギュでも暴れてくれ
なんとパルデアに逆輸入されたワザ


 いちげきのサブアタッカー兼、場合によってはどちらもジャイアントキラーが可能な優秀なカード。    
ケンタロスに関しては自分以外で使っている人いないんじゃないかと自負しているぐらいには出したときにテキスト確認されます。
 この2枚は以前の記事で散々書いているので、新しく書くことはないかなぁと、気になったら僕の以前の記事もどうぞ。
 というわけでここでは一時期ロスト対面を意識して入れていたが、結局抜けてしまったエアームド(いちげき)について

ポケカ公式は使われることを予想していた……?

 上ワザ「はがねのつばさ」はいちげきエネルギー1枚以上付けるとロストのキュワワーを倒しながら、受けるワザのダメージを−30するので、返しのウッウからのおとぼけスピットを耐えます。(110−30=80なので以上のHPを残した状態で返します)
 その点は優秀だったのですが、倒されないということが逆にロスト対面で不利に働いたため採用が見送られました。キュワワーは倒せても、ウッウを倒すことが難しく、HP120のため終盤にロストマインのエサになってしまうことがありました。


 クロバットV       1
 ネオラントV       1

 クイックボールが残っているうちはないと困るのでこの2枚も確定枠です。引きが強いと言えるのならどちらか1枚でもいいですが、対戦中にどちらか1枚はベンチに出ること(2枚とも出してしまうとかなりベンチを圧迫するため基本は出さない)になるので、デッキの安定のためには仕方なくです。終盤のボスに繋がったりもするので使える間はしっかり使おうと思います。


 かがやくアマージョ  1


いちげきウーラオスデッキの光

 かがやく枠もVSTARパワーもないこのデッキでどうしようか悩んでいたときに出会ったカードです。一言で言えば「救世主」あまりにも相性が良すぎる上に環境にも絶妙に合っているカードです。

 注目するのはもちろん特性の「エレガントヒール」自分のポケモン全員のHPをそれぞれ20回復するというもので、元々はシールド戦を想定して作られたパック白熱のアルカナ出身、長期戦においての回復手段くらいに考えられていたのでしょう。(同パックのジャローダVSTARとはタイプでも相性がいいですよね)
 しかし、いちげきデッキにおいてはこのHP20回復がとんでもなく噛み合います。
 まずなんと言ってもヘルガーの特性によってのってしまうダメカン20を相殺することができます。
本来いちげきウーラオスデッキには明確な回復手段が存在しませんでした。VMAXの強みである高めのHPを削った状態でバトル場に出さなければならず、強みが弱点になっていました。
 この点がアマージョの採用によってのったダメカンを回復しつつ、場持ちの良いいちげきウーラオスを用意することができることに繋がり、一度または二度耐えることを可能にして勝利に大きく貢献してくれるようになりました。
 もう一つの噛み合いが、「ロストマイン」のヤミラミに対しての一種のメタカードになります。

のせるタイプはどの時代も強い

 ロストデッキの多くに採用されているヤミラミのワザ「ロストマイン」は、中盤〜終盤にかけてバトル場ベンチ問わずダメカンをのせてゲームエンドを狙ってきます。一度ダメカンをのせられてしまうと相手次ターンにサイドの複数枚取りをされてサイドも盤面もぐちゃぐちゃにされます。
 しかしアマージョを採用したことによって、のせられたダメカンを回復しつつ、きぜつまでのHPをずらすことができるようになりました。ヤミラミが2〜3体のポケモンにダメカンをのせると、その分だけアマージョの回復量が増えるので妨害として使うことができます。たとえ1体に集中してのせようとしても、このデッキでHP120以下なのは、デルビルとモルペコのみです。モルペコはそもそも序盤以外には使わない、デルビルも早めに立ててヘルガーに進化させておくように意識しているので取られにくいはずです。このようにアマージョによってヤミラミを無力化とまではいきませんが脅威度を下げることかできました。
 またロストということで、HP130のヘルガーにほうこうでいちげきエネルギー1枚と手貼りでエネルギーを付けてキュワワーを倒したいときに、アマージョでほうこう分をチャラにすると、返しにウッウでも倒されることがなくなりました。ヘルガーが倒されなければ、次のターンはエネルギーを切ってベンチに逃げ、ウーラオス等ウッウを倒せるアタッカーに任せることでサイドを取らせずヘルガーを残すことができます。(ベンチに戻ったヘルガーもアマージョで回復できるので、ここでもヤミラミの妨害になります。)
 アマージョに気づかれてないようであればヤミラミがロストマインをした後にベンチに出して計算を狂わせ、そうでなければ用意できる段階でベンチに置いて圧をかけ続ける。

 攻めも守りもこなせる唯一無二の役割でいちげきウーラオスデッキの新たなキーカードになったアマージョでした。ただしアマージョ自身の弱点としては、ワザを宣言することができないことと、逃げるエネルギーが2なことなので、縛られないようにふうせんか入れ替え札の残り枚数には注意しています。


グッズ 19枚

クイックボール    3 
ハイパーボール                2
しんかのおこう               2       
ヒスイのヘビーボール   1

 ボール系は前回からクイック1→ヒスイ1に変わりました。理由として、ピンで採用しているたねポケモンが増えサイドに落ちてしまうと困ることが多くなってしまったことと、コスト無しのクイックボール4枚目として使うことができるようになったからです。余談ですが、D落ち後は確実に進化ポケモンに触れるボールが少ないので、ここをどうするかがかなりの課題になっています。


活力の壺  4

 4枚以外は有り得ないので確定枠です。抜くことになるなら現物のエネルギーを増やしますがおそらくこれから先もそんなことにはならないと思います。


ふつうのつりざお  1

 あくの塔でポケモンをコストにしても再利用が可能になる。このデッキ唯一の基本闘エネルギーの回収ができるので必須ですが、こちらもDマーク。アマージョを嫌って先に倒されたときでもデッキに戻して置き直しができるので、戦略の幅のためにも代替が欲しいところです。


あなぬけのひも    2  
ポケモンいれかえ            1
ふうせん                            1

 ポケモンの入れ替え札。あなぬけのひもが2枚というのがこだわりポイントです。その番では倒せそうにない相手を下げる、相手が壁にしたポケモンを無視して攻撃を通せる等、タイミングを合わせればかなり強力な入れ替え札です。1枚目を使ってしまえば2枚目は警戒されにくい(個人的な見解)ので不意の2枚目で相手に選択を迫らせられると考えているので2枚です。いちげきウーラオスデッキはベンチだけでなくバトル場でもエネ加速ができるので、ベンチで育ててポケモンいれかえでバトル場に出すということもないので、この配分でも充分に戦えています。


いちげきの巻物 怒りの巻  1

これ以外の巻物はウーン…

 
 こちらは新規に採用したカードです。次の森の封印石とともに、ツールジャマー2枚と入れ替えで採用となりました。いちげきのポケモンであれば1エネで使えるワザになるので、いろいろと応用も効かせられる便利カード。
 基本はウーラオスV·VMAXに付けることがほとんどで、バトル場で倒されないくらいの中打点〜高打点を受けた後に返しにどはつてんで大ダメージを想定しています。キョダイイチゲキを使った返しに無防備になってしまうウーラオスが、1エネルギーでさらにVSTARラインぐらいまでを倒せるようになるので強力なカウンターとなります。
 かなりギリギリになりますが、ジュラルドンVMAXをどはつてんで倒せるようにもなっています。最低条件として、
·基本闘エネルギー1枚のみ付いている
·ダメージが320(残りHP10) です。
絵空事のようですが、一応可能ということと、以前できそうな場面に出くわしたということだけ書いておきます。


森の封印石

“好きなカード1枚“


 Fレギュ終盤のぶっ壊れカード(いい意味で)これによりVSTARポケモンを採用しなくても好きなタイミングでミニスターバースが使えるようになります。もう片方の大地の封印石は「れんげきウーラオス」と相性がいいので、森の封印石はいちげきウーラオス用ですね。

 冗談はさておきミュウVMAXのさらなる強化をはじめ、クロバットV、ネオラントVなどの特性を使い終わったシステムポケモンに付けてもうひと仕事お願いすることができるなど使い勝手抜群なのはこのデッキでも同じです。しかし、デッキの枠もそうですが2枚までは必要ないかなという理由と、あくまで保険程度に使えるようにして封印石頼りにならないようにしたかったので1枚のみ採用です。

 Vポケモンに付けておけば、相手に剥がされない限りいつでも使えるVSTARパワーな以上、いつ、どこで、何を持ってくるのかは本当に難しいと感じます。何でもできるからこそ何をしたらいいのか正解が分かりづらいカードですね。それでもVSTARパワーを腐らせる理由もないので頑張って使いこなします。


サポート 10枚


博士の研究  3

 
 博士の研究の7枚ドローは強いしどうしても引きたいカードがあるときにマリィでは物足りなず、かといって手札をトラッシュしてしまうと回収できないカードもトラッシュしてしまい試合を通してのプランも変わってくる、かといって…と無限ループに入りそうなくらいです。思い切って山を掘り進めるために使うと最終的に勝てた試合も数知れなくあるので、分かりやすく強いポケカのドローソースと呼ぶにふさわしいカードですね。


マリィ   3

 
  Gレギュにおいて「ジャッジマン」では絶対に替わりを務められないサポート。

ジャッジの皆さんいつもありがとうございます!

 理由はもちろん「山札にもどして切る」と「山の下にもどす」では全く意味が変わってしまうからですね。手札干渉のサポートである以上手札が多くなりがちなロストデッキ、サーチ手段が豊富なうらこうさくデッキ、その他ほぼ全ての相手に刺さる点では同じなのですが、こと「いちげき」タイプのデッキでも「山札に確実にカードを戻す」がジャッジマンではできません。
 いちげきエネルギーを山札からほうこうで加速したいのに手札にいちげきエネルギーがあり、マリィを使えば確定でほうこうができるようになるのに対して、ジャッジマンではもう一度引いてしまう可能性を含んで確定していない。どうもAレギュがスタンダードのころは「シロナ」でこういう事態がよく起きていたそうです。

 マリィの役割はそのままで手札のリフレッシュと山に返したいカードを返す、相手の手札干渉として使い動きを鈍らせる。できれば次の朝食(次のターンのドローに繋がるカード)まで引ければよしです。


ボスの指令  2

 
 セレナとの枠争いがあったようななかったような…結局セレナよりは確実に非Vも呼べるボスの指令が残りました。(セレナの良さも捨てがたいので枠と環境次第です。)
 

ネズ   2

 

剣盾ではネズパでランクマを潜っていたり


 マリィのお兄ちゃんであり、ポケカでは3種類のSRも作ってもらえた人気キャラクター。覚えている限りではムゲンダイナVMAXと一緒のパックに収録されていたので、悪タイプのサポートカードという感じてしたかね?具体的な使い方と採用理由はこれも以前紹介しているので、ここではSRの絵の良さを堪能できるようにして終わります。

スタジアム 4枚


あくの塔  4

 「シンオウ神殿」だけは絶対に貼らせっぱなしにしてはいけないので最大数採用です。この先も減らすことは有り得ないくらいにはスタジアムの貼り替えに負けてはいけません。汎用スタジアムがGレギュで登場すれば2種類の5枚以上体制で挑んでも面白いかもしれません。


エネルギー 9枚


基本闘エネルギー   1

 
 特殊エネルギー一色で組んでも詰む相手はいないのですが、あれば便利ないと不便だなぁと感じるくらいには大きな存在になっています。


いちげきエネルギー  4

 説明不要!!


キャプチャーエネルギー 4

 
 ボール系が心許ない分デッキの初動の安定を担っている、特殊エネルギーの中では汎用性の高さがあまりにもありすぎるキャプチャーエネルギー。
 前にも書きましたがウーラオスをはじめ、このデッキのアタッカーとなりえるポケモンほとんどのワザに要求で無色があるので、余すところなく使えます。こちらもGレギュの替えが効かなさすぎてどうしたものか頭を悩ませています。

 改めてみても、Dレギュのカードの依存度がかなり高いことが分かりました。明確な代替カードが現状存在しないことで今後デッキの構成は大きく変わるような気がしています。キャプチャエネルギー、しんかのおこう、ネズ、の確定サーチカード。マリィによる手札妨害と山札返しがなくなること、ふつうのつりざおでの再利用、クロバットVのドロー補助も抜いてみると辛いことが分かります。


下半期(ロストアビス~Fレギュ終盤)について


 上半期はアルセウスやパルキア等と戦うための調整やカードの選択をしていました。試合の速度も相変わらずの高速環境で、2ターン目までにダメージを与えるワザが使えるか否かは重要視されていたように思えます。

ロストアビス

 
 そんな中ギラティナVSTARを筆頭とする拡張パック「ロストアビス」が発売され、復活したロストゾーンを始めとするギミックの研究がされていきました。特に「ミラージュゲート」を使って色の違う2枚のエネルギーを加速できることが、ギラティナだけてはなく多色のアタッカーを使えることに繋がり、ロストアビス初期はアメイジングポケモン入りや、ドラゴンタイプのVSTAR·VMAXのデッキを考えられ、多様化していたように思えます。それでも圧倒的なパワーと確定きぜつワザを持つギラティナVSTARが飛び抜けていて、さらにウッウ、ヤミラミを軸とした「ロストバレット」もこの頃すでに誕生していました。

 いちげきウーラオスデッキとしては、ギラティナに対してVMAXをぶつけてしまうと、返しに確定きぜつでサイドを簡単に3枚取られてしまったり、ロスバレ相手にはどうしてもサイド1でしか取らせてもらえなかったりと、相も変わらず不利な対面ばかりでした。ミュウ、パルキア、〇〇アルセウス系統、レジギガスもいたので、少しいちげきウーラオスから離れてカイリキーVMAXなどを中心に、色々触っていた時期でもありました。

白熱のアルカナ

 
 次に発売されたのが、強化拡張パック「白熱のアルカナ」でした。2年ぶりの公式でのシールド戦が行われることもあり、カードのパワーはそこそこな感じでしたが、スタンダードレギュ的には「セレナ」「Vガードエネルギー」が目玉だったでしょうか。環境も大きく変わっていたという印象はなく、トッププレイヤーはさらに得意な自分のデッキに磨きをかけていた時期だったのかなぁと。

 かがやくアマージョが登場したのもこのときなのですが、前述の通りしばらくいちげきウーラオスを触っていなかったので、出た当初にはその強さには気づいていませんでした。
 よく見かけるようになったデッキに「キュレムパルキア」がありました。水タイプ特有のサポートの豊富さとキュレムの青天井火力でVMAXすらもいちげきと、対面すると思っていた以上にやり辛く苦戦した覚えがあります。


パラダイムトリガー


 Eレギュの「ミュウVMAX」Fレギュの「ルギアVSTAR」と言えるように、当時の環境を大きく変化させた強大なパワーを持って発売された「パラダイムトリガー」は発売当初SR以上のカードがすごい値段になっているのも記憶に新しく、発売当日ですら買えなかった箱でもあります。ルギアとコンボを組んでアーケオスの「プライマルターボ」による山札からの特殊エネルギーの加速によって、これまたアメイジングから多色エネルギーの要求ポケモンまで用意可能と、当時「いちげきのほうこうの完全上位互換」と言われションボリした記憶があります。
ルギアに採用されている特殊エネルギーがDレギュのカードが多いということもあってD〜Fレギュの集大成を感じていました。

 この頃に再びいちげきウーラオスに戻りつつあり、アマージョの採用や、封印石による強化をしていました。ルギアに対しては、いちげきエネルギー2枚以上つけたキョダイイチゲキで抵抗力のみを計算して、280ダメージで倒せているので、今までのVSTAR対面とはなんら変わりなかったのですが、「アメイジングイベルタル」の存在が問題でした。

実は過去にデッキを組んだこともあるんデ〜ス(切歌)


 本来はエネルギー要求の高さから準備に2ターン以上かかっても不思議ではないイベルタルが、ルギアデッキでは1ターンでの起動が可能で、ルギアを倒した後に返しでウーラオスが取られるという不利な2−3交換をさせられることになってしまうことがありました。また、ルギアVSTAR自体もパワフル無色エネルギー4枚+こだわりベルトで、220+80+30=330でウーラオスをいちげき返しする無法っぷりで、打つ手はかなり限られていました。この手のタイプは回り始めるといちげきウーラオスでは止められません。相手の初動が遅れることをお祈りするか、特殊エネルギーの回収が難しいことを狙って、後ろを呼び続けてエネルギーを枯らすなどしないと正攻法では勝つのは難しかったです。それでも、いちげきウーラオスの良い点として、「絶対に詰む対面がない」と自負しているので、勝てる道筋は存在しています。デッキ60枚全てを使って戦えるいつもと同じスタイルを大事に調整をして、完成形になったのもこの頃です。
 

VSTARユニバース


 毎年恒例通称「お祭りパック」その年の顔とも言えるカード達が再録され、AR SARなどの素敵な絵柄のレアカード、始めたばかりの初心者にも集めやすくなっているパックです(毎年ちょっとずつ各デッキの必須カードが再録されないなぁと思うのも恒例ですが…)
 新規に収録されるカードもあるため、完全な再録祭りではありませんが、パワー的には強化拡張パックぐらいでしょうか。とりわけて話しておきたいのは「かがやくムゲンダイナ」のカード。

Vの時代の終わりを感じます。

 自分の番が終わるかわりにVMAXを2体ベンチに出す特性「クライマックスゲート」Fレギュ以降徐々に使われにくくなったVMAXポケモンたちの救世主となりえるのかはまだ分かりませんが、これもまた1つの時代を象徴してくれるカードだと思います。ムゲンダイナからいちげきウーラオスVMAXとれんげきウーラオスVMAXを出せるってだけでもなんかエモいです。(???)


 毎年ですが、レギュレーション変更の前後の環境は固まりつつある分様々なデッキが出てきていると思います。連日のシティリーグの結果などを見るにも、安定した勝率を誇るTier1〜2のデッキだけでなく予想外のデッキも見られるので、その例に漏れずいちげきウーラオスもまだまだやれるのではないかと思っています。

 個人的にはレギュ落ち〜新レギュ始まりのこの時期が一番ワクワクして楽しいなと自分でも思うようになりました。それだけにレギュ落ちは寂しいですが…


 というわけで、下半期のポケモンカードをいちげきウーラオス目線でざっくりと振り返って見ました。どこをとってもいちげきウーラオスが戦いやすい時期なんてないのですが、それぐらいのヒリヒリした状態でポケモンカードをしているのが好きなのでしょう。ドラマチックな勝ちやギリギリの試合なんかも経験できたので、本当に自分に合っているデッキなんだと思います。ウーラオス達が使えるのも残り1年ほど、こだわり過ぎず、でも大切に楽しく使っていきたいなと思います。


ポケモンカードに対する自分なりのスタンス


 今回見出しを付けて書いている理由に、こういうのは読んでいても面白くないかなと思ったので、飛ばし読みできるようにとしました。いわゆる自分語りが大半になるので… 
 読んでいただける方もあくまで1つの考えとして捉えてもらえると嬉しいです。正解もなければ不正解もないと思っています。



 まず僕の一番根っこにあるポケカに対する思いは、「好きなカードを使ったデッキで勝つ!」これに尽きます。

 そしてポケモンカードの試合に対しての向き合い方です。これはいちげきウーラオスを使っていて確立したものですが、対戦相手と自分お互いが力を出し合い悔いの残らない試合がしたいというものです。いわゆる相手の事故による勝ちというのがすごく苦手で、どんなデッキであれ正面からぶつかり合って戦いたいというのがあります。そのデッキにはその人となりが見られ、新たな知見を得ることができるからです。それにより自分の知識も増えて結果的にポケカが上手くなると思っています。そのためには自分自身のデッキも事故率を下げて、ある程度は安定した試合運びができるようにしなければなりません。「どんなデッキとも対等ぐらいに戦える」+「安定して事故率が低い」デッキが、僕の中ではいちげきウーラオスだったのです。


 ポケモンカードは1つのコミュニケーションツールであると思っています。前述にもある通り、対戦相手を知ることにもなりますし、会話のきっかけにもなります。僕は人に声をかけるのが苦手で、距離感というものをいつも探り探りしながらになってしまいます。ゆえに初対面の人とはなんとなく楽しく話せるけれども、ある程度仲が良い人だと距離感を測りきれず上手く会話できないとなってしまうことがあります。SNSをほとんどできないのもこれが理由です。これは性格的なものなので変えようとは思いませんが、ポケモンカードという共通の趣味を通すことによって、以前よりはたくさんの人とコミュニケーションができるようになりました。感謝しかありません。


 次にポケカのモチベーションの保ち方と、なんとなくしているルーティンについてです。基本的にはモチベーションがないときには無理にポケカはしない。仕事なんかもそうですが、無理して根を詰めてもいい結果は出せないと思っているからです。休みの日の楽しみとしてポケカができるので、モチベーションが下がることはあんまりないのですが、それでも思うようにいかないことはあります。そんな日は美味しいものを食べたり、好きなゲームをしたり、何も考えないで寝たりと気持ちが自然に切り替わる方法を使ってリフレッシュしています。おかげさまで無理なく続けられているのでこのスタンスは合っていました。
 ルーティンと言えるのかどうかは分かりませんが、例えばシティリーグや大きな試合の前日には、ポケモンカードをしません。前日は仕事でなければ完全なオフにして、それ以外の好きなことをします。身の回りをきれいにしたり、これまた美味しいものを食べたり(食べてばっかり)、ドライブしたりととにかくほどほどの緊張感が残るようにして、備えます。スリーブやデッキの確認なんかもその前にしておいて最終チェックぐらいに留めます。あとはそこまで準備してきた自分とデッキを信じるのみです。
 前日をオフにはしますが、それ以前は信頼できる仲間に頼んでデッキの調整をしています。いちげきウーラオスで練習する相手は、こちらの動きに合わせて動きが変わりやすいデッキです。例として上半期に多いデッキだとパルキア、下半期だとロスト系統でした。この辺は本当に周りの方に恵まれているのでありがたいです。

 あとはポケカをしていて気分が上がるものを用意することも一つかなと思います。デッキのリストでは分かりにくいので、この写真を

光の反射で見にくくてごめんなさい


 「いちげきエネルギー」を統一してURにしています。これにはデッキをチェックするときにすぐ探せるようにする視認性の点もあったのですが、単純にカッコよくなって使っていて気分が上がるようになりました。自分の中でこだわりたい部分はどこまでもこだわっていいと思います。他にもたくさんこだわりポイントがありますが、ここでは割愛。デッキだけでなく周辺の小物なんかもこだわって見ても楽しくなります。最近ダメカンケースを「いちげき」のものに変えましたが、これも一役買ってくれています。オリジナルで作れる方なんかはすごく尊敬。
 人それぞれこだわりたいところもあれば気にされない人もいます。ですがどちらにしても自分の考えを押し付けないことと、相手を否定しないことは大切にしたいと思っています。


 当たり前かもしれませんが、色んなタイプのデッキを使ってみることも、1つのデッキを極めることもどちらも同じくらいポケカが強くなる方法として大事だと思います。自分に合ったデッキタイプを見つけることにも繋がりますし、対戦相手が自分で組んだことのあるデッキだとある程度動きを予測しやすくなるからです。(逆に裏をかかれるのもそれはそれで発見になるのでヨシ)

 現在のスタンダードレギュレーションのカードプールをなんとなくでもいいので、たまにチェックしてみるのも新たな発見があって面白いです。いちげきのケンタロスなんかはまさにそれによって見つけ、使ってみてその強さに気づいたくらいなので、まだまだ可能性を秘めたカードが眠っているかもしれないですし、知識として知っておくだけでもいざというときに役立つかもしれません。

 
 こんなところでしょうか、改めて文字にしてみると小さなことかもしれませんが、ポケカを無理なく続けるためのヒントにはなっていれば幸いです。振り返りって大事なんだなと思いました。


来たるSV環境について


 かなーり長くなりましたが、一応本題であるこれからのいちげきウーラオスについてです。
 まず、現在使用しているDマークのカードが、クロバットV、クイックボール、しんかのおこう、ふつうのつりざお、ふうせん、マリィ、ネズ、キャプチャエネルギーで計17枚でした。この中で現在だとクイックボールのみがネストボールとほぼ互換で入れ替えられると考えています。

 Gレギュレーションのスタートはしばらく、ミライドンexの雷タイプ、サーナイトex、ミュウVMAXの超タイプが使われやすいのでしょうか。そうするといちげきウーラオスの立ち位置事態はかなり良いものだと思います。ただ問題として、盤面の完成がそれらに比べるとレギュ落ちの影響で再現性が低くなっているので、いわゆるご都合でぶん回らないと厳しくないかと思われることです。もう少し問題点を細かくすると
・ヘルガー、ウーラオスVMAXの進化ポケモンに触れるカードが少ない
・たねポケモンを出せるカードも少し心もとない
・ドローサポートが安定しない
・トラッシュのポケモンの再利用方法が足りない
上から重要度が高い順です。とにかくヘルガーが安定して並ばない問題が解決しないことには満足に戦うことも難しいような気がします。草案はあることはあるのですが、実際にやってみないと分からないのでなんともいえないです。

 しばらくは色々模索することになると思います。また、自分の中で使ってみたいというカードがきたらそちらに食指が動くこともあると思うので、ここでもこだわり過ぎず小さな強化を待ってみたいなと。それでも楽しみなことには変わりないですし、まだまだ戦える喜びがあるのでこれからもよろしく相棒!

おわりに


 これを書きはじめたのが、12月の終わり頃でした。年明けまでに仕上げたかったのですが、ダラダラと長引きやっと書き終わりました 笑
 レギュ変の前ということでほとんど参考にはならないんですが、はじめにも書いた通り自分のリストを振り返るために残したい目的もあったので完成してよかったです。

 そして先日1/9にCARD BOX Super KaBos新二の宮店で行われたシティリーグ シーズン2においてありがたいことにいちげきウーラオスでベスト4に入賞することができました。
 1つの目標にシティリーグ入賞(デッキレシピ掲載)を掲げていたのでこの結果はとても嬉しかったです。もちろん優勝を目指しての参加で悔しくないわけではありませんが、完成形とも言えるこの形での入賞は使い続けてきて良かったなと思い、自分もですし、カードたちもよくやったと褒めてあげたいです。

頂きはまだ遠い

 相手の方に取られたサイド等記憶曖昧なところもあるので、間違っていたらごめんなさい。


 最後になりますが、改めてここまでポケモンカードを楽しく続けてこられたのはひとえに周りの環境に恵まれているからだと思います。いちげきウーラオスという環境では見ることの減ってしまったデッキにもかかわらず、練習や対面に付き合ってくださるみなさん。ポケモンカードの公認、非公認問わず大会を開いてくださる運営の方々。僕はもらってばかりで返せるようなものもほとんどありませんが、今回のこの記事とシティリーグ入賞という報告を共に感謝の言葉として送りたいと思います。いつも本当にありがとうございます そしてこれからもよろしくお願いします!!

 それでは!









2000年 高松宮記念
その馬は10度の敗北を超えて血統を証明した
  敗れても、敗れても、絶対に首を下げなかった
   緑のメンコ不屈の塊 その馬の名は……
    


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