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【創作大賞感想】ドシャえもん

ここぞというときに体調を壊しがちです。


こんにちは。
彩夏です。


今日は「創作大賞感想」の最終日。
note歴も長くなってきたので、今年はやってみようと思い立ち、拙い感想文を投稿している。
なんでもギリギリBBAの私。
本日2投稿目。もう1本投稿します。


今回は《はそやmさん》


はそやmさんといえば
【骨皮筋衛門】

~あらすじ~
単なる小太りな一般男性に見える骨皮筋衛門ほねかわすじえもんの正体は、すご腕潜入捜査官……。名前と正反対のふくよかボディが鋭く素早く宙を舞い、悪と闘います。華麗に繰り出される必殺技「ヒラリ・クルリ・プルン・ボスン」でなぎ倒された敵は数知れず、といわれる骨皮筋衛門ほねかわすじえもんが悪の組織をスカっと爽快に倒す物語です。頭脳明晰で老若男女に愛される令和のヒーローとして骨皮筋衛門ほねかわすじえもんはプッと笑える闘いを悪人相手に繰り広げます。1noterの仕事で疲れた頭から飛び出した奇妙なファンタジーの世界にあなたの脳は追いつけるでしょうか。華麗な潜入捜査で神出鬼没な骨皮筋衛門ほねかわすじえもんと間抜けな悪の組織が繰り広げる脱力必至のおかしな世界をご堪能ください。

骨皮筋衛門あらすじ抜粋

「ヒラリ・クルリ・プルン・ボスン」と事件を解決していく骨皮筋衛門が癖になる。


そして。
ホラー小説部門で創作大賞に応募されている
【ドシャえもん】

祖母が子どもの頃、川に水死体が流れてくると子ども達は「土左衛門!土左衛門!」と言って棒きれでつついて遊んでいたそうです。その残酷な遊びは子ども達にとって非日常を味わえるエンターテインメントでもありました。大人に見つかると大目玉をくらい、やめさせられた禁じられた遊び。無垢・無知が全てを遊びに変えてしまう恐ろしさにぞっとしたものです。つい最近、この気持ち悪い話を急に思い出す出来事がありました。きっかけは同じアパートに住む女の子。あの時、私はなぜ彼女に声をかけたのだろう。私はいつもいつも最後のところでズレてしまう……。祖母の昔話を思い出さなければ。少しでも同情なんて感じなければ、私は……。

あらすじ抜粋

・子供を授かることができない夫婦(向井さん)
・アパートの隣にすむ父と幼い娘
・アパートの大家
・アパートの住民だと認識していた市川さん

物語は「土左衛門」という言葉を使う昔の悪しき子供の遊びと、この登場人物達を軸に進んでいく。


主人公である向井さんの妻は、隣人親子の娘、心愛ちゃんとふとしたきっかけで会話をする仲になる。心愛ちゃんの様子から父親の虐待を疑うあまり、向井妻はあらぬ方向へと感情が傾いていく。

小説を読むとき、自分の思考でその先を想像してしまう。ホラー小説だと思って読み始めているので尚更想像していたのかもしれない。


子供を授かることができない不安や焦りは、向井妻の姿を変えていく。向井妻の心の中にある不安や憎悪が「ドロリ」と動くとき、得体の知れない不気味さを感じる。そこに隣人心愛の行動によって、更に気味の悪さが加わっていく。
そして、人間の憎悪の矛先はどこに向かうのかはわからない。


はそやmさんがホラー小説……
意外さも感じつつ読み始めたけれど、最後まで一気に読んだ。それはきっと、はそやmさんの文章力がなせることだと思うのだけれど、先へ先へと読み進めたくなる。


はそやmさん、伏線回収がみごとでした。特に最後の市井さんにはゾッとした。
読ませて頂きありがとうございます。


画像は《tominagayuki》さんからお借りしました。

それでは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ばいなら

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