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【これ だけ。】


やっと分かった。



これは、導かれるものでも

創造するものでもなかった。




気が遠くなる

永遠に近い


一瞬の静寂の中に



在るだけだ。





額のちょっと上の方で
動き出す映像。



肌から流れ込んで
共鳴してくる体感覚。



輪郭から大いに
食み出て捉える音。



外部にも内部にもない
境界線。



膨大にも鋭くも
掴める渦。




ここに全てが在る。






これだけだった。

だから、そうだった。

だから、だった。

だから、これだけだった。











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