見出し画像

早く描きたいならラフに時間をかけろ

どうも、ちゃんみおです。

「作業ペースが早くなりたい」
先日イラストコーチングの受講生からこんなご相談をいただきました。

サクッと上手く描けるイラストレーターって憧れますよね。

詳しく聞いてみると、さあ清書するぞ!というタイミングで「なんかつまんない」と思って変更を加えてしまい、それで作業ぺースが遅くなってしまうそうです。

これって結構多くの方が経験あるんじゃないですかね?
着色をした後に1からまたやり直すって方もいたりします。

原因は、ラフの工程に問題があると考えています。
ではどのようにラフを進めればいいのか解説していきますね。

それでは行ってみましょう!

線画や着色で変更を加えることってダメなの?

そもそも線画や着色で大幅に変更したりするのはダメなのかというと、全然悪いことじゃありません。しかし「作業ペースを早くする」ということにおいてはデメリットは多いです。

・後からの修正は大変
・完成が近くなってからの変更はモチベが下がる
・結果時間がかかる

趣味絵と言えどもできれば避けた方がいいでしょう。

しかし仕事では更にデメリットが大きくなります。

ラフの段階でクライアントに確認してもらいOKが出たなら、それは「このラフで進めてくださいね」ということです。

つまり「それ以外は描いちゃダメですよ」っていうことでもあります。

例えば、レストランにカレーを注文したのにオムライスが出てきたとします。あなたが「注文と間違ってますよ」と店員に言ったら、「いやぁ、途中でなんか違うな〜って思って変えました。こっちの方が良くないですか」って言われたら「はぁ?」ってなりません?私なら、そんな自分勝手な店は2度と行きたくないです。

要は「カレーください」「はい、カレーですね」と合意する過程がラフなんです。変更を加えたいならラフの時点で「エビフライのトッピングはいかがでしょうか?」と合意を得る必要があります。

しかし、どうしても後から変更したい場合、あるいはクライアントから修正して欲しい、という要望が出てきたりする場合もあります。

例えば下の記事は「ライザのアトリエ」の主人公はキャラデザが二転三転したという話があります。

広報用のイラストまで完成していたにも関わらず、デザインを全部変えたらしいです。そのため発表までの時間がギリギリだったそうですよ。

あとから修正するしないに関わらず、「より良い作品にするためにお互いに合意できている」この状態であれば、どのような工程であっても問題はないと思います。

この記事では「作業ペースを早くする」というゴールを達成するには、後から変更するのはあんまり良くない方法だよね。ということで解説してます。

ではどうして後から変更を加えたくなるのでしょうか。
そういった方がやりがちな「誤ったラフの進め方」を紹介していきます。

これはNG!なラフの進め方

1.ラフを1案しか描いていない

ラフを一つだけ描いてそのまま完成まで進める方法です。

ラフの時点でアイデアを出し切っておらず、どのアイデアが1番いいかを検討できません。

そのため清書した後にアイデアが出てきたり、「やっぱりこっちがいいかも」と行き当たりばったりな制作になります。

米山舞さんはラフを10枚以上切ることもあるそうです。

2.カラーラフを描いていない

線画だけの時と、着色をした後では印象がガラッと変わりますよね。

ラフの時点でカラーを考えていないと、着色したときに「こんなイメージじゃない…」と自分のイメージから離れたものができあがることがあります。

カラーラフまで描いておくことで、完成イメージとのギャップを小さくすることができます。

さいとうなおきさんは2〜3案カラーラフを描くそうです。

3.早く完成させたくて焦っている

3つ目はラフの進め方というよりは、気持ちの問題です。

「早く完成させたい!」と焦るが故にラフを1案しか描かなかったり、アイデア出しを疎かにしてしまう方もいるでしょう。

しかし、工程が進めば進むほど修正は時間がかかり難しくなっていきます。

そのため1番最初のラフの工程で時間をかけるのが、結果的に1番早く描ける方法なんです。

まとめ

ラフが重要であることを知ってる方は多いでしょうが、
「なぜ重要なのか」を知っておくと、ラフの進め方も変わるのではないかと思います。

作業ペースが早くなり快適な創作を行えるヒントになったなら嬉しいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

サポートして頂けると嬉しいです!いただいたサポートは今後の活動費に使います。