200110経験をイラストに込める

経験をイラストにして、あなたのファンを増やす方法

「言葉で感情を伝えるのが苦手」

「イラストでもっと自己表現したい」

そんなお悩みを解決します。


こんにちは、イラストレーターの西城澪です。

私も学生時代は口下手でした。好きだった人に「何を考えているかわからない」なんて言われて振られたこともあります。そんな私が取った行動はイラストで感情を表現することです。

そして私の経験を落とし込んだイラストに共感し、ファンになってくれた方もいます。こうしてイラストはコミュニケーションの1つのツールになるのです。

今では言葉でのコミュニケーションも円滑に取れるようになりましたが、イラストで自己表現することは1つの楽しみでもあります。

この記事では私と同じように自己表現したい方へ、イラストで経験や感情を伝える方法をご紹介します。

経験からコンセプトを練る

今回はこちらの「怒りをぶっ放せ」というイラストを例にしてご紹介します。

ガトリングOL

昔から私は怒りを表すのが苦手で、カーッと感情が高ぶると涙が先に出て何も言えなくなる体質(?)でした。けんかや理不尽なことが起こった時、毎回怒りを相手にぶつけられない後悔に苛まれました。「怒りをぶつけたい!!」その願望がコンセプトになりました。

絵の主役であるキャラクターの設定は私と同じ20代の社会人女性にしました。服装はスーツ。私はスーツはほとんど着たことがありませんが、世間のイメージが「社会人=スーツ」かと思いました。こうして一般的なイメージに近づけると、見る人が理解しやすく、共感してもらえます。逆に自分の中の常識だけで描いてしまうと、独りよがりで理解されない絵になりがちです。(経験済み)

とはいえ一般的なイメージに近づける、というのは難しいことに感じるかもしれません。一般的なイメージとは「社会や他人を知ること」だと思っています。色んな人と話したり、ニュースやネットを見たり、本を読んだり…そんなあらゆる体験から社会や他人を知ることができます。私が独りよがりな絵を描いてた学生時代から大きく変わったのは、そんな風にアンテナを色んなところに張り巡らし、人々が今何に興味があるのか、流行を絵に取り入れるようになったことです。

う~ん、まだわかりにくいかもしれませんね。これ以上は長くなってしまうので、また別の記事で詳しく書きたいと思います。

簡単に言うといったん自分のイメージを書き出した後、社会との共通点を探すのが大切ってことです!

ちなみに、この絵は2018年に描いたものですが、実は高校生時代に構想したものです。当時はイメージに画力が追い付かず描くのを断念しましたが、2年前ようやく形にすることができました。どんなに昔の経験でも構いません。当時の感情を思い出しながら、思いつくコト・モノを書き出してみましょう。

比喩表現

「怒りをぶつけたい」

このコンセプトをそのまま描いても良いのですが、比喩表現を使うともっと面白くなります。

怒りを発散→怒りの弾をマシンガンでぶっ放す 

そこから派生して、仕事で使うであろう大事な書類や電子機器に穴が開き、マシンガンの弾が次々転がっていく様子を描くことにしました。臨場感も表せます。

配色

赤=情熱、青=悲しみ…など、色はそれぞれイメージを持っています。コンセプトや伝えたい感情に合わせた配色を考えてみましょう。

この絵の配色は、愛読書の「配色アイデア手帖」を参考にしています。この配色を選んだ理由はかっこいい印象を与えるためと、こんな色のスーツがあったらカワイイな、という理由です。

色が与える印象というのは、国、文化、時代などによって決まります。そのため、同じ日本人であれば大体同じ印象を持ちます。ただ、時代によって変わる点に注意です。例えば、

赤=女子トイレ、女子のランドセル=女子の色

私が小学生の頃は、ほぼ女子は赤、男子は黒のランドセルしか持たなかったのですが、今は男子も赤いランドセルを使う時代なので、若い人には通じないイメージでしょうね。

反響

2020年1月8日にこのイラストをtwitterにアップしたところ、2日間で450以上のいいねがつきました。私史上最高記録です。

原因はタグがイラストとぴったりだったことと、仕事始めで皆んなストレスを感じている時期にこのイラストを見て共感してくれたのかもしれません。

まとめ「経験は共感を生む」

自分の経験をイラストに込めると、同じような経験をもつ人が共感してくれます。それが結果的に評価につながったり、ファンを生み出したりします。なにより自分の経験と感情を表現できて、私自身が満足できました。この絵を見ると、アルバムを見返すように、当時の出来事を思い出せるのも楽しいです。

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このように「共感を生む」コンセプトの考え方を添削で直接教えています。添削依頼はこちらから↓


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