皐月

きえし丘の更さら 残す枯れ木もおぼえぬ
竹秋はとおし、と、あの花の残りの
瀬は須臾にして知る 古暦、白日のごと
月は潜まりて知らず 人の夢の裏を

ぬらした夏まつ袖まくらかれしゆき舟はるかはるかと

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