引づる

葦の根の 夜な夜ね添ひとうや 杼の糸となりて
田のしろき光 かり屋の冬越すつまのみ繕ふ
あしたとぶ 別れの曙に雲が袖
かれてもなほ ひとつ影と出でつる 月の恩

ふきおろす兆にこころの浮あし立ちて渚いとほし沙白の花

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