なつ立ちぬ

阿月
わだつみ 瀬戸内の
鼓つき 美し 沙の浜
剣は 白浪五衆を うちかへし
熊も 岩戸の 骨なりや
ようらの 石にもにて 黒黒
勇魚が 背ごと
日 見る 朝焼け まぼろか
縄文の 火ぞ 輝夜かし

 
【都々逸】
 こぎゆく舟の あといく日か 浪にゆらるる ぬくもらせ


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