はるだち

寒のあけぼの、ひかり潤う若草に初つゆ
かくれた鹿の、あまぶき呼ぶ笛は遠からず
霞にいれかはる防人が城の枝も重たし
門前うつ鈴がおとずれし おいて忘るは衣一枚

こおりぐもみなみにおくる手套つめたし

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