一本歯

きみがよに 会津富士なる 大音山
こうごう
縄文の けぶりもまた 吹上げ
雲 なびき
石だち 割りざいて
墨する弁慶の
天鏡 うつすや
辞世と おぼゆれ
荒立ちぬる火の、のがれざらんこと

 
【旋頭歌】
 浜の雨 華はちりさめ 網屋もなしに
 ぬれゆけば 泊りの灯あれ 夜はながかも


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