末枯

色なくしたつゆのなつくさ ゆきぐにが春とほのゐて霞
よみほる穴 ころがる空蝉 野焼きのはら いくせん
こわれた巣をおいやる幟の赤が青とひるがへり、
父もどりて、麦みのる土にやかへらんことを

ながしほのはこぶあきぞらがひとすじに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?