丑紅

真澄鏡その身をみがきて、紅ひく牛の
角にてはらふは膏肓のやまひ 無病一生たれ
清し背にのる白雪のふるまで 指かぞへて八千代
縁むすびて銀の鈴を奉り候 ひとつ鳴らしてゆるりと行かん

なみしずか止まりの鷗に寒九の雨

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