花楓

千手のべる よろずを高庇と思ふとき
春の陽に咲くは経巻のひもとき
香久山ながるる 青い銀影にのる人
まはり、おちて、つちと燃ゆるは花楓の杜

相模のはらは蒼蒼のひかり満ち朽ち木舟が波わする風わする

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