打ち水

逃げたひとの、陽炎もおなじこと
杓うつて忘るるかも、二たび立ちのぼる
坪庭の午後は消えた朝顔のつると
どことなう、乱れた水のあと

ささなみの真珠の入江はとよとみて泳ぐうるめの玉と連なり

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