河音生ず

ゆくみずの過ぎし時もあれ 枯れ河の
岸になきつること、生み別れしひな鳥がひもじい
泥と涙とや 銀のしずくを集めて足をあらふ
つめたきもなき、もはや聲ならぬ富士の川

鎌倉やとけて帆あげの朝となり

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