沈丁

冬くれて、ひらいたお白ひ刺さる縁の陽だまり
いゆししの 冠にかざるや君がほの香のしらべ
とおした風のまだ うく青いかしらのまだ
おとずれあと少し、少し、と丁字がたつ

くさの戸をたたく遠客にぎやかし霞けぶる日の花晴れ初めや

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