雪婆

うきわたの降る寒野ばら、幻しがこほりの陽光
やがてはるか、春野はなひら舞うごとに見し
気づけば石に辞世の夢のまた夢
きみ次の世は何に化けらんや、なぞ融けゆくは冬の虫

寒しもじもおりてあま照るかたの岩になし

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