はだれ野

なつかしき 顔をのぞかし、くろぼこの
汚れた頬の、はなみずとな、小川は流るる
心にうつりすむ、雪の白々をわかれかたく
旅てふみゆく朝の、あとにとかしむは、春の鴉かな

白銀の波とおしよす春の陽のおちて明きつる竜門ぞあらた

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