蟷螂

いも恋し露のつめたき、つまくらふはらの子らよ
雪しるささの葉うら、たくした春のふくろのを
とぐ鎌をおさむる最後と、悲しき季節のわかれゆくとし、
艸かくるるなつが想ひの陽に焼かれ、目をとじる

そらぬらす浜になみしをかへす家

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