まつよいぐさ

もの忘れた夏草の上のかしらにすずし
野畑にさそふた月待ち香るかぜあり
穂花の招きも、虫の音の蕭々と消えゆくやうに
ゆらす袖、ひとつ歳のわかれを知らすがや

亜麻色髪みなみかぜにあむ君が香は雲の上へと別れゆくかな

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?