狐施行

そりひく師走の鈴もへす、細さめ消えた夜の行脚
のぼる月は融けゆく走馬にありしも、凍てつく一天をあきらめぬ
施しにむらがるや、穴の住人、空のほかひども
替わりにその貪婪を頂くとする、洗って西門に立ちたまへ

みさがみつくす波の花とけてすぎし年にくれ

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