磯竈

赤はぜる音ひとつ こごる爪のあつたからふ
波にうつした天もろ星も、艶めく肌色にそばめる
絶え絶え吐息に月影、そで押、紫かすみて流れゆく
白浜にあつまりし火が消えん 灘あさぼらけ

たまくしげはなまちにしぐれのかさ咲くや

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