雁わたし

いきをつく、雁のわたしに雲はなし
去年に別れた児の背の小さかるれど
ハレ 星のくに 里にふるは雨ならず
お戻りやす 秋のとまれと、骨指七つおり

沖すぐる残照の船影やきえて猶みなとぞみちひき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?