山葵田

虚ろ気にのぞいた若みどり あらふ瀬におとずり
木漏れる鴬の さそふ沢べの静まりがうれし
素足のつめたかろう 杜しのぶ簪がゆれるごと
わすれ白鹿のわたるすゑなる 富士石清水

白波のくもよせるかたは夢中にて晴れまつ花のいのちみじかしも

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