藤の山

ふりさけ見れば白ふぢの、さくらとまごひし午さがり
かみなの河をわたる竹舟が一竿
ながれゆく 無明の灯のやさしからず
雲すらゆずる龍神のみちなり

夢にあらわる夏のさかりのいそしぶきゆく水のきはだちかげらふが白舟

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