秋わすれ

稲雀さわくおちごの鎌おさめし日暮れなるも
苅田ごとくずれ石の邑に飛ぶはあきほたるや
からはざ けぶりうしなひたる石塔 新酒なき瓶のそこ
麦壁蝨の治まらざるは悲しき年のまつりなり

人しらずさる秋のくもに遠く離るはしらなみの

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