雪柳

雪ふる柳は忘れし記憶の糸とし紡ぐや
みあげる人ばかりの、うわべの散り初めに
たれあらそふことのなく、ただ、時をつぐのみ
なほ来る夏をさそう小虻が羽音の、うららけし

ちりすぐるおどりつぎまつ緑が盛り日の清風はれぎの宮まひり

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