冬の虫

露こほる夜の、棋石が縦恣となくあはれ
月のみ知る、枯野につまきえたならひの皿のかけたる
かくる場所のおよばず、今はただ、木枯らしにさらす髑髏原
また、くびとりくれ、ならべくれ、さら、うたひくれ

やまざめて錦おりあらふはさわなみの

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