火垂追ひ

やくもさす 丸森宇多川の泉たゆたふて
浮かべた笹舟から 桃の枝にゆるる夢の火がまた
皮をはぎ、骨をたたき 餓鬼の松明ともす石舞台
沈めた村の契りを想ふか 松ヶ房のつつみにて

火結尽夏将焼如 光消而眠来逢季

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