つばな流し

こちらむけ 笹を片手のふたご川 天鷺のつゆ風
つなぎの背にしよふ漁火 沖の浄土か浮島ごとゆれ
やがて別るる 金の  銀の ふた筋なりしも
閨の山には遠からん 秋に逢はんや 末は広がり

人謂夏集火焼尽
人謂光消色眠冬
吾不覚春鳥秋鈴
何産乎四季迷子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?