桜蕊ふる

花はすぐ、手折りさめざめに岐れゆく
奥に仏なし 気づきのみちぞ菩薩光
鹿こゆる峠の、ふる蕊の何のや知る然なし
還る里にさくは桜にあらずとも、よし野

あめにちるやようよう暮れゆく春の翠は飃し

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