憂国

冬の城 うれい三千の御霊ゆきし
兵どもが幽鬼なり、しも排陣にならばん
まつ青葉に風なし、ちる桜は故事のごとし
氏いはく太陽は、季節となりたまはず

くるい立つ鬼の涙が白波の釜ぞ煮えたるいよいよの暮れ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?