幽冬

睦春の又旅こすや あわみち水仙郷
鐘は雪笠、十里をこぬる月をおどかしみ
われて城の守りとなり、ありし日の薪火にゆれ
くれて音は墨水の雲にあり、わが空舟のみが浪に漕ぎいづ

小潮にうたふ晴なみの別れてここはどの浜か

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