おぎ原

むしに訊く 月さく広野の風もなき
わすれ形見を呼ぶ烏の あかぬ東のそら
応ふる声の霧に消してうなす夢や
漕ぎ出だしたる 白日の秋晴れとなり

いき汐に雲のながるるひる後の風の穏やかなるらん

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