はつなつ

たずぬくる雲のたかく 杜はすでに青
ふたたび、と、おきざりし吾がはるばる
かへり見ずしも 惜しからんや
あらた九夏は大手をひろげ、さき立ちぬ

浪裏たつ葛飾のはるかに富士かくした乱れぐもは鈍を重ねん

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