鬼打ち木

松おさめしの夜叉退治、まだ十二の月やらん
釜すす払ひて、竜宮童子に願ひでん
明ける竈にぐつの音、白湯のぼりて蓋をまつ
ああ この薪くれなひの消えぬことを 消えぬことを

冬泣くそらのなぐさみ潮騒が枯れ山の背をいだく

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