海鼠腸

こほる冬のそこ、もぐる床汐のさらつめたき
浪しのぐ城のうちに沈黙 もはや抜け出すことも能はず
ただわだつみに決まるもの 藻ぐもすらかれ、つきをあきらめる
陽みることのなき生、すがたかたちを恨むるは

雲はやくけぶりがかくす夕の冷めざめ

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