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物語りになる前の短い詩

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短い物語りを構成する前の短い詩を集めました。ちょこっとダークな気分に浸りたいとき。ただよみたいだけのとき。素敵だなってちょっと思う時間をお探しでしたらぜひ一度読んでみてください。…
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2024年6月の記事一覧

孤独の勇者

ついに始まる孤独な狼ルークの物語り 『僕がもしうさぎなら、みんなはもっと優しくなるかな』 森の奇跡が始まる、友情の物語り 孤独な狼、ルーク 彼は森の中で動物たちに罵られ、友達がいなかった 「ただ友達が欲しかったんだ」 彼は自分を変えようと試みるも、失敗に終わる 孤独と生きる ある日、森に現れた狩人 ルークを虐めてきた動物たちに危険が迫る 過去のトラウマが助けたい気持ちを引きとめる ルークを葛藤と正義の渦で飲み込む なぜ罵られたのか、なぜ一人だったのか

夢幻の瓶と夢の中で(仮)

遠い世界のどこかに 天使と悪魔の小さな子供がいた 天使は白い翼を広げ、 微笑みながら空を舞い、 悪魔は黒い角を揺らし、 気ままに風を切っていた ある日、天の高みと地の深みから、 二人に与えられたのは試練の呼び声 「夢幻瓶の中に、 君たちの使命が眠っている」 それは、宝石のごとく輝く瓶の海 木々の枝に揺れ、 海の波間に揺られ、 草むらの中でひっそりと息を潜めている 瓶の中には夢が溢れ、 星屑と花びらが舞う空間 天使は善の道を照らし、 悪魔は欲望の声を囁く ある瓶には、

溶けてわたあめ(仮)

あの空の雲はわたあめのようにおいしそう ふわふわと浮かぶその姿に 疲れた体をゆだねてみたら きっと甘さに包まれて、私は溶けてしまう 雲の中は温かくて、柔らかくて ふわりと抱かれるその瞬間に 重さを忘れて、空へと溶け込む 甘さに染まる心と体 すべての疲れが溶け出して ただ軽やかに漂うだけ 風に運ばれて、どこまでも ふわりと広がるわたあめのように 私は空と一つになり、 無重力の夢の中へ 太陽の光が差し込むと 光の粒がきらきらと踊り わたあめの雲は虹色

ぼくのこうら(仮)

カメは自分の甲羅を 見ることが出来なかった 自分の甲羅の 色を知りたくて 聞いてみたんだ 魚は青、カニは緑 みんな違う色を言う クラゲたちは 「君が君であることに理由があるかい?」 それでも知りたくなったカメは 自分を見つけるたびに出る 僕はいったいどんな色をしているんだろう あとがき カメの物語りはほぼ完成したので、イラストを組み合わせられたら完成します(*'▽')この詩で物語の半分は超えてます(/ω\) 物語や詩を書く時のテーマがいつも似たり寄ったりなのでそん