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インドネシア= ジャスミンティー?


 インドネシアはコーヒーじゃないの???と思われた方いませんか?インドネシアには、幻のルワックコーヒーやマンデリンといった有名なコーヒーがあるため、私もそう思っていました。でもインドネシアのお茶の生産量は世界第7位 (2018年時点)、以前は第4位になるほどなのです。紅茶ももちろん飲まれますが、多くのインドネシア人はジャスミンティーを飲んでいます。お店で『お茶ください』といえばジャスミンティーが出てくるほど。そして、お茶を注文したらこんな風に出てきます。

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 なんと!グラスに砂糖(ロックシュガーといいます)が入ってます。
これを『Teh Poci(テポチ) 』といいます。主にジャワ島ではテポチの文化が一般的です。この容器(ポット)は粘土でできているため、使い始めは蓋を開けるだけで土のにおいがします。ですのでまず、淹れ終わって棄ててしまう茶葉を入れて煮だします。煮沸のイメージでしょうか。そのまま1週間から2週間浸したままにした後、やっと使いはじめることができるのです。美味しくお茶を楽しむために、ゆっくりと時間をかけ道具を大切にするなんて素敵ですね。

 そしていよいよ、ロックシュガーの入ったぐらに熱いお茶を注ぎいれます。耳を澄ましてみると、『パチパチパチパチ』とはじける様な音が聞こえるではありませんか!これがまた楽しい♪ 

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まず、「ええっっ こんなに大量の砂糖⁈ ぜったい甘すぎ!」と思いますよね。それが大丈夫なんです。このロックシュガー、とっても優しい味でゆっくりと溶けます。そして、基本的にジャスミンティーは大変とても濃く淹れてあります。お茶を飲む時には、コップを軽く振るだけで、ロックシュガーをかき混ぜてはいけません。スプーンは混ぜるためではなく、甘くなりすぎた場合に砂糖を取り出す時にだけ使います。

混ぜてはいけないので、最初の味は少し濃く苦く感じます。そこからロックシュガーがとゆっくりと溶け、甘味を感じるようになります。
『人生は苦いものだが、辛抱強く我慢すれば甘さを得ることができる。』ということが表されているそうです。

そして、なんとポットは洗わないんです!お茶でゆすぎながら、茶葉を取り出すだけ。においがつくので、洗剤をつかうなんてありえません。
使いこめば使い込むほど美しい色合いになり、味わい豊かな『Teh Poci(テポチ) 』の時間を楽しむことができるのです。

そんな素敵な文化もお伝えしたく、オリジナルテポチをご用意しております。
 この商品は、バリ島で大人気の【ジェンガラ】と【バンキットワンギ】のコラボ商品です。日本で、"洗わないで使う‘’のはちょっと困るので、特別にポットの中をコーティングしていただいております。こんなかわいい箱入りです。アジアンカフェタイムはいかがでしょうか?


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最後に、、、私がこのお仕事を創めたきっかけもジャスミンティーでした。その話はまた今度。



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