桜路薫さんのこと

雪組 東京宝塚劇場公演 休演者のお知らせ
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/news/20230616_001.html

 桜路薫さん、私にとってかけがえのない大切な舞台の人。タカラジェンヌ。宝塚という世界が好きだという気持ちを、丸ごといつまでも幸せな気持ちとして、そして新鮮な気持ちとして持ち続けられるのは、この人がいるからだと思っている。桜路さんは一つの作品を作ることや、自分が何かを表現することに対して、本当にいつもまっすぐで、一つの道を見据えているみたいにいつもそこにいる。その姿勢に闇雲な部分がなくて、どこまでもはっきりと舞台人として意識と理想を持っている人だと思うし、そういうところが大好きで、尊敬していて、そういう人がいるから、私は宝塚が好きでいられるし、舞台が好きなのだと思う。いつのまにか私にとって、宝塚をみるときの指針にする、唯一の北極星みたいな人になっていた。実際、そんな舞台人だと思う。宝塚の世界観や美学には揺るぎない軸の部分がたくさんあって、だからこそ豊かさが生まれ、無限に面白くて。桜路さんはその軸を愛して、そこをずっと見つめて、舞台を作っている人だと思う。

 いつも、桜路さんにとって舞台が楽しい場所であってほしいなと願ってるし、ご本人が目指すところへどこまでも駆け抜けてほしいと思っている。私はその姿が見たくてファンをやっているんだと思う。桜路さんのファン、それから宝塚のファンを。だから、舞台に関わる人が、舞台のこと以外で気にしなきゃいけないことがたくさんある今の状況が、本当に私はいつも悔しくて、悲しく、そして今は、せめて元気に復帰できる日が早く来ることを願っている。私にとってすごく桜路さんは特別で、桜路さんじゃないと受け取れないきらきらがたくさんあって、それが私の宝物で、だから舞台で会えないのがとてつもなくさみしいんですけど……でもそれ以上に、今は本当に、体を大切にしてほしいなと思う。
 また見に行きます、って手紙に書いた。
 いつまでも待てます! 待ってます。