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永遠の終着駅、橋場駅
1944年、不要不急路線として雫石〜橋場間が“休止”。以来78年に渡り再開されぬままの橋場駅。
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朽ちたホームが、経過した時間の長さと止められない時間の虚しさを物語る。戦争がなかったら、ここは今も列車が行き交う場所だったに違いない。
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剥がされたレールは、国防上優先された釜石線の建設にあてがわれた記録が残っている。
鳥のさえずり、国道を走る車の音、川のせせらぎ。
ふと目を閉じると、、、
到着した汽車から忙しく乗り降りする客。
盛岡へ折り返す準備をする機関車。
蒸気圧を上げる機関士、カマを炊く助士。
木材や荷物の積み出しをする駅員。
切符を販売する駅員、信号機を操作する駅員。
タブレットを持った助役。
そして、この駅から戦地へ旅立った兵士たちもいたことだろう。多くの出逢いと別れがあっただろう。
みんな、“お国のために”鉄路を失ったんだよな。
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この場所の”戦後”は、永遠に終わらない。