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青森市の台所として賑わってきた古川の買い物通り〜いろは通りの話

いろは通りのお話

青森市民の台所として発展してきた古川界隈

昔は今の様に郊外に大型スーパーなどはなかったので

小売店や行商を生業とする商人達で賑わって

買い物客で溢れるくらいの人集りがあり

いろは通り辺りには活気に満ちていたものです。

年末は特に人が多くなったので
交通整理の警官も配置されていたものです。

(今も年末には昭和通りへの入り口辺りに
交通整理の警官がたちますが、
かつての様な数の人は集まっていない様に思います。)

いろは通りには先ず国道側から
今も営業されてるアカヒラストア
そのお向かいに珈琲舎があり

現在ニコニコ通りで移転されてる
大谷製麺所までは
漬物屋、呉服店、米屋、乾物屋などが並び
角に竹内精肉店があって



大谷製麺所では
生そば、うどんなどの販売の他
麺の販売の他
人気の津軽そばが味わえました。
ちょっと白めのそばは
つなぎがなく、ぶつぶつ切れるのですが
懐かしい味わいで青森市民がとっても好きな味わい

ソフトクリームも人気でした。
(移転された今も変わらず営業されてます。)

大谷製麺の向かいの方にも
松野製麺がありました。
大谷よりは小さめでしたが
蒸し焼きそばなどよく買ったものです。

お隣の方には、小売で食材を並べたダイシメ三浦商店
そのお隣にも阿保商店と2軒同様のお店が並んでました。

我が家で営むお店では

三浦商店さんからはビールなどのお酒を配達してもらってました。

御用聞きというと今の方はわからなくなってると思いますが
お酒のほか、たばこやら、砂糖やら、足りない家庭のものを
いろいろ配達してもらったものです。

ここでは小柄なおじさんが勤めていて

お盆とお正月しか休みがない

などと言っていたものですが

今から思うと凄いことですが昔はそれが当たり前でした。

老舗で長く営業されてたので、
ここのお嬢さんが
とんかつの亜希をやられたり、
ご親戚が日本そばの藪まんをやられたりしてたみたいですが
亜希も藪まんもなくなってしまいました。



そのお向かいにはスーパー亀屋が営業してました。
お隣の方にあったのが青森生鮮食品センター市場ですが
2018年の5月に閉店してしまいました。

お向かいには
今も営業されてる
パブの老舗DONTAKU(どんたく)があります。

このお店はとっても古く
40年くらいも前からあるので
ハメを外し過ぎた思い出のある方も多いと思います。
青春時代の懐かしい思い出が沢山きざまれ
イスにもテーブルにも壁にも「落書き」がたくさん。
昔から全く変わらない雰囲気です。

趣味で集めたマスターのレコード・CDがずらっと並んでて
その数なんと約4,000枚だった様に思います。

リクエストすればお好みの曲をかけて貰えました。

今はもっと増えてるでしょうか

古いけど新しさに負けない雰囲気のお店って素敵だなぁと
DONTAKUさんにいくと、思ったものです。

さらにお隣は靴屋さん、花屋さんがあり

ちょっといくとニコニコ通りですが藤田製菓の出先のお店もありました。

今フクシスポーツビルの1階にあるミナミ薬局も、前はいろは通りにあったように思います。

現在マンションが建ったニコニコ通りといろは通りの角には
歩道まで野菜並べて販売していたものですが、その面影はありません。

通りを眺めてみると昔の賑わい夢の様に思います。

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記事/鈴木勇 (サイゴン、わやわや店主)





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