「日本語教材から見た日本語能力観」のまとめ

https://core.ac.uk/download/pdf/144454716.pdf

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読解、聴解、文章表現、口頭表現といった技能の養成を目的としたものか、文法、語彙、表記、音声などの言語要素を身につけるためか、あるいはそれらを総合的に学習させようとしたものか

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1980年代

* 総合教材 => 語彙、文法、文字などの言語要素及び 4 技能をバランスよく、並行して学習する
* 言語要素教材 => 文法、語彙、表記、音声など日本語の言語要素に対する知識を身につけることを主眼に作成された教材
* 技能教材 => 読む、聞く、書く、話すという 4 技能の養成を目的とした読解教材、聴解教材、文章表現教材、口頭表現教材・会話教材

1980年代以降

総合教材
特定の目的のための日本語習得を目的とした教材が開発された
1980 年代後半から特に目立つのが文法の知識だけでなく、コミュニケーション技能の習得を重視する考え方である。そのためには会話の自然さが重要とされ、場面設定や会話の人物の人間関係を明示したりすることが配慮されるようになった。

言語要素教材
発音関係の教材に、シャドーイングをとりいれた教材など新しい練習法の教材の開発

技能教材
留学生、ビジネスパーソンのための教材が数多く開発さ
れた

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留学生向け

論理的・分析的・批判的思考を促すため、
1)抽象化・普遍化された考えを提示する、
2)具体的事例を学生自ら探求して問題意識を深める、
3)挑発的・刺激的な意見を提示する、
4)解決策を明示しない

ビジネスパーソンのための日本語教材

①主体性、②働きかけ力、③実行力、④課題発見力、⑤計画力、⑥想像力、⑦発信力、⑧傾聴力、⑨柔軟性、⑩状況把握力、⑪規律性、⑫ストレスコントロール力

④〜⑥、⑦〜⑫が重視されている

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