見出し画像

2021/09/06(月)

 きのう無理やり休みにして、すきなカレー屋に行って、すきなカフェに行って、ケリーライカート4本上映の3,4本目を見に行ってきたから、きょうは意気揚々と出勤したのだった。秋晴れで、自転車で、すいーっと、川をながめながら。そんな気がするけど、いまはもう疲れ果ててそのときの気持ちよさは何も思いだせない。

 昼に行われた上司も含めた打ち合わせで精神がすべてなぎ倒され、本日後半は精神がずっとOFFだった。上司と話しているとすぐイラついてしまう。こっちが言われたくないことを選んで口に出しているのではと思うくらい毎回クリティカルにイラつく。わたしすぐイラつく人とか無理なのに、って、イラついてる自分に気づいて自分が嫌になってもっとイラつく。あああ。あああ、となっていると、いっしょに仕事をしている人(かなりベテラン)に、「血気盛んでいいね」といわれたので、ああ、負のループに陥るくらいならそういうことにしたほうがいいなと思う。

 「人のある属性を最初に説明するかどうか」という話し合いで、「どういう意図で説明したほうがいいと思うのか」をたずねたのに、理由ではなく「みんな最初に気になるものだから」ということばしか返ってこなくて、とてもがっかりしたのだ。「マスにむけたものをつくる責任者のひと」から、「これはこういうものだから」ということばをきくと、本当に、本当にがっかりして、自分がこの人がいる場所に今いることさえ瞬時に嫌になる。わたしは、絶対に、いまあるものがそうだから、という理由だけで、ものづくりにかかわる判断はしない。書いていて思ったけど、めちゃくちゃ怒りと悲しみを感じている。

 その打ち合わせが長引いたので15時過ぎ、お昼ごはんを食べにいっしょに仕事をしている人と街へ出たけど何軒回ってもどこも食事を出していなくてさらに打ちのめされる。行ったことのない蕎麦屋に入り、精神がOFFのまま言われるがままに名物メニューを食べる。観光の終盤みたいに。その後、いっしょに仕事をしている人が飲んでいる薬がなくなってしまったというのでいっしょに何軒か医者をまわる。わたしは、ちいさいこの街の、どの路地も知っているのだなあ、と思う。いっしょに仕事をしている人が、朝、川で子どものヌートリアをみたというので探しながら帰る。子どものヌートリア見たことない、見たい。会社の表玄関(お客さんが来るほう)の自動販売機でつぶ入りのオレンジジュースを買ってのこりの体力を振り絞ってブワアァッとさっきの打ち合わせを受けての変更点をまとめて遅くならずに帰る。

 帰ってきたら、じゃがバターと冷やし中華ができていたので、子どもみたいに言葉少なに食べる。完全に生かしてもらってしまっている、と悶々としながら、でも疲れ果てて、上記の愚痴まできいてもらったうえで、ただありがたいことしか伝えられない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?