一瞬 ガス爆破 か… でも、地震の縦揺れ

 1995年1月17日午前5時46分 言わずもがなの阪神・淡路大地震の発生!
 私は、その時いまも住んでいる兵庫県宝塚市の六甲連山のほぼ東端の山の麓のマンションで迎えた。もちろん布団の中で熟睡中…
 下から床が一気に突き上げられるような縦揺れ。階下のどこかで ガス爆発 が起こったのだと思った。当時関西では、地震は縁遠い存在であったから…
 私が寝ていた寝室では、壁際に洋服ダンス・和箪笥・整理ダンスが横一列に並び、その前に夫婦が別々の布団を敷いて寝ていた。妻の前が洋服ダンスで、私は和箪笥の前で寝ていた。その和箪笥が縦揺れに次に襲った横揺れで、私の上に覆い被さってきた。
 ただ、1月17日それも早朝という寒い時期だったので、毛布と布団が間にあり、和箪笥も真上から降ってくるわけではなく、斜めに順番に倒れ込んできたので、さすがに箪笥と着物の重さで身動きはできなっかたものの、押しつぶされる状態ではなかった。
 「大丈夫?」という妻の声に「うぅ〜ん、大丈夫みたい…」と答えると、妻は箪笥下から引き出してくれずに、子ども部屋に行ってしまった(助けてよ!)。
 妻が行った それぞれの部屋のベットで寝ていた中1の息子と小4の娘は、二人とも怯えているものの怪我はなかった ことは、妻と子どもたちの会話から聞き取れた。その後 ようやく私は、妻と息子によって箪笥ふとんから引き摺り出してもらえた。
 もう一つ大切なことが…。私は当時イビキが激しかったのです。地震発生の少し前にもイビキをかいていたらしく「うるさい!」と妻から叱咤が…。私のイビキの止め方は、うつ伏せに寝ること。そう、地震発生時、私は下を向いて寝ていたことになる。そして、降ってきた和箪笥の上端は、私の肩甲骨上部にあった。仰向けのままだったら、喉元を直撃の位置関係になる。はい、私は自分のイビキと妻のうるさい!の声に救われたことになる。

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