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サイフク60周年 ブランド設立11年のインタビュー

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老舗ニットメーカー「サイフク」とキッチンアイテムを共同で開発した料理家 佐藤智香子氏が、様々な角度からニットやサイフクについて取材し、インタビューした全10話をお届けします。
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2023年5月の記事一覧

第六話 ニットの修理依頼が毎日届くニットメーカーサイフク「ニットともっと仲良く」

気に入って何度も着たり、何年も愛用していると、 ひっかけたり出してみたら虫食いがあったというのもニット。 サイフクでは、そんなニットの修理を行っている。 今回はECサイトの管理運営で、お客さまと直接接する機会が多い斉藤智之さんにお話を伺った。 ニットから想いが伝わってくる―――サイフクさんでは製品を作り出すだけでなく、アフターケアにも力を入れているそうですね。 斉藤智:はい。きっかけはサービスの一環として行っていた「ニットのお直し」でしたが、思った以上に依頼をいただくこ

第七話 ニットで人と人をつなぐ五泉の新スポット 「ニットを身近に」

五泉を訪れる人にニットの文化を体感できる2つのスポットがある。 今回は「ワイオリキッチン」と「サイフク」が、 キッチンアイテムを共同開発するにあたり、何度も通った五泉の地の新スポットへ私も行ってみました。 人口約5万人の五泉市に、オープンから2ヶ⽉で10万⼈が訪れた「ラポルテ五泉」中に⼊るとまず⽬に⾶び込んでくるのが、 ニットとシルクで出来た「ラポルテ五泉」のタペストリー。 左側にあるグレーのタペストリーはニットで編まれたもの、 そして右側のホワイトのタペストリーはシルクで

第八話「新しい取り組み -ブランドを立ち上げる-」

サイフクが⾃社ブランドとして⼿がけた「mino」は今年で11年⽬、「226(つつむ)」は5年⽬。 「時代の流れと共にOEMだけでなく⾃社の雑貨ブランドをいつか作りたい」とサイフクでmino・226のブランドマネージャーを務める斉藤 佳奈子さんは考えていた・・・。 そんな斉藤佳奈子さんに、私、佐藤智香子がお話しを伺った。 出会い「自社ブランドを作りたい」そう思うようになり、そんな時に出会ったのが、中川政七商店の中川淳さん。 中川さんは、産地の⼀番星を作るというコンセプトで

第九話「これからのニット」

「mino」が⽣まれた2012年の6年後にスタートしたのが、「226(つつむ)」。 こちらは『ヒトと暮らしをつつんで、⼼地よくユーモアあふれる毎⽇へと導くこと』がコンセプト。 これまで、⽣活にまつわるあらゆるものをつつんで、届けている。 五泉駅の椅子を226(つつむ)———「つつむ」。面白いコンセプトで非常に広くて、無限の可能性のある言葉ですよね。 斉藤佳:本当に包めないものはないというくらい、いろんなことがニットでできます。昨年2月には、新潟駅や五泉駅の椅⼦をニットで

第十話「全ての取材を終えて」コラボ記念レシピを公開

全ての取材を終えて五つの泉と書く五泉(ごせん)。 水が綺麗な土地にニット製造の産業が生まれ、日本を代表する土地となり今に至ります。 手仕事の部分もまだ多いニット作りは、容易ではないはずですが、 皆さんそれぞれの持ち場で日々挑戦されていました。 キャリアの長い方は、次世代の担い手に伝えることで、 新しい感性と交わり、発見を繰り返しているようでした。 新しい方もどんどん加わっているサイフクさんは2022年度に 60年の節目を迎え、これから先、 どんなニットの世界を私たちに見せ