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政体変更は可能か?・・・全国知事会が影の議会上院となる日

地方農村部の人口が増えていくには、例えば、「JRの再国有化」のように、ある程度、「国」が率先して経費を負担することが必要だと思います。

僕自身は、里山管理公社みたいなものを含めた「シン社会主義」が必要かなと感じています。

さて、コロナ禍でも注目された全国知事会ですが、江戸時代末期「列藩会議」と言うのが提案されました。

黒船来航後、幕府だけで決めないで諸侯の意見を聞いて決めた方が良いと言うので提案されたのですが、これが五箇条の御誓文の「万機公論」に反映され、

みんなで議論すると言うことは、薩長だけで決めるのではないだろうと自由民権運動の論拠にもなり、

やがて、「帝国議会」と言う形になっていきます。

全国知事会が列藩会議の現代版だとすると、その列藩会議は、日本の議会制度の源流でもあり、もう一度、ここに光を当ててみたらどうかと思います。

かつては、短命に終わりましたが、熊本県知事だった細川さんが内閣総理大臣になったこともあります。

アメリカでもカーター大統領は、ジョージア州知事でした。
そういう風に知事から内閣総理大臣へと言う道もあると思いますが、

今、仮に、カリスマ性を持った人が全国知事会の名誉会長かなにかになって、そのカリスマ性を持った人が、別途、「総選挙」を呼びかけたとします。

もちろん、この「総選挙」は、カリスマ性を持った人が呼びかけただけのもので法的根拠はないのですが、「総選挙」の結果選ばれた人達が、議論してなにかの提言をした場合、衆議院や参議院、内閣=つまり、法的に存在している議会・政府がそれを全く無視できるのか?と言うと
そうはなりにくい

仮に、この「総選挙」の結果できた「議会」を「B議会」と呼ぶとします。
そして、全国知事会や「B議会」について、何かの法的位置づけを与えるとします。

すると、何が起きるか?

律令制の建前は崩さないまま、源頼朝を征夷大将軍として、「鎌倉幕府」を作らせ、武家政権を発足したのと似たような事が起きることになります。

今でも、政府や各省庁は、有識者会議とか審議会とかと言うのを作って、それらの提言を元に政策を作っています。

法律に「審議会の意見を聞かねばならない」と書いてある場合もあります。

ですから、「全国知事会やB議会の意見を聞かねばならない」と法律に書けばいいだけです。

そういうのが「違憲」だとすると、現在ある有識者会議や審議会は全部「違憲」になってしまいます。

ですから、源頼朝を朝廷が征夷大将軍として認めたのと同じで、カリスマ性ある指導者が名誉会長を務める「全国知事会」と、その指導者が実施した総選挙で出来た「B議会」、

この二つを「影の議会」と呼ぶことにすると、「影の議会」が決めたことを政府が追認する形で、物事が決まると言う「政体」はアリと言うことになります。

かくして、政権交代ではなく、政体変更・・・現代の「幕府」による統治が始まり、日本は「地方分権」型の社会に転換していくことになります。

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