見出し画像

雨が降って気温が上がるの繰り返しで3月まき野菜が2月まきぐらいの時季に収穫できた…2024年4月の気象データ

さいたま市2024年4月の日最高気温積算値は653℃で、1980年以来45年間で第2位でした。
日最低気温積算値は355℃で、暖かい方から数えて第1位でした。
暖かい日は非常に暖かく、冷え込む日が少なかったのが、2024年4月のさいたま市だったと言えます。


1mm以上雨が降った日は、平年が全体の31%なのに対して、2024年は40%とかなり頻度が高くなりました。
ただ、4mm以上の雨が降った日は少なく、1-3mm程度の日が多くありました。

旬別に見ると、下旬の日最高気温平均値の五年移動平均は1980年代からそれほど変わっていません。
上旬は2℃、中旬は3℃ほど高い水準になっています。
1980年代は、上旬・中旬は17℃程度で推移し、下旬になって20℃を超える状態でしたが、2010年代後半以降は上旬18℃前後、中旬には20℃を超える水準になってきています。


例年最高気温が20℃を超える日は、穀雨(4/20頃)前後から半数程度の出現率となっています。
2024年は、晴れれば20℃超えとなる状態が上旬から続き、中下旬は25℃以上の夏日もありました。

赤棒は、清明(4/5頃)、穀雨(4/20頃)

例年4月になると最低気温0℃以下に冷え込む日はほぼなくなり、5℃以下の日も4月半ば以降激減します。
2024年は5℃以下の日はほとんどなく、晴れの日は10℃近くになる日が多い状態でした。

赤棒は、清明(4/5頃)、穀雨(4/20頃)


さいたま市の2024年は、晴れると最高気温が平年値より5-6℃高、雨が降ると平年値に近づく状態で推移しました。
極端な冷え込みや霜もなく、野菜の生育には良い条件が揃っていました。
見沼菜園クラブでは、3月まきのほうれん草は急速に育ち、例年2月まきほうれん草が5月連休明けに収穫を迎えるのに対し、今年は4月に収穫可能な大きさになっていました。
全般に、春野菜は、3月まきのものが2月まき並みの時季に収穫できるようになっていました。
反面、育ちすぎやトウ立ちも目立ちました。野菜の生育を「適度に」遅らせることが出来るのかも検討課題のようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?